完全予約制の本屋人気の秘密は

インターネットで簡単に本が手に入る時代、予約しないかぎり店を開けないという不思議な古本屋が話題を集めています。
一見、入りにくいと思われますが、うわさを聞きつけた本好きが連日訪れるというこの本屋に潜入取材、その人気の秘密に迫りました。

聖書の横に村上春樹の本

予約制の本屋を開いたのは、藤井佳之さん(38)。
高松市の商店街の外れの建物に8年前、古本屋「なタ書(なたしょ)」を開きました。
客が予約すると店が開きます。
店が開いている間は予約なしでも入ることができます。
とりたてて宣伝はしていませんが、だいたい週に4日か5日は予約が入って、営業しています。
店内には小説、絵本、専門書などさまざまな本が雑多に並んでいます。
すべて藤井さんが選んだものです。本の並べ方も変わっていて、例えば、聖書の横に村上春樹の小説や社会学の書物があるという具合です。
日々、本は並び替えていて、自分の興味以外の本にも出会うことができるようになっています。
そんな藤井さんのセンスを信頼する客が常連として訪れています。
女性客の1人は「ぽいっと置いてあるように見えますが、それを逆にふっと手に取る。こちらのペースでいられる感じで、気持ちがいい空間だと思います」とその魅力を語ります。

本棚に隠された自分だけの発見

かつて出版社に勤め、今も時々、雑誌に文章を寄せている藤井さんは、独自の人脈を生かして本を仕入れています。
本を求めて廃校になった小学校の図書室に赴くこともあります。
学校で10年も放置されていた本の中から、客の顔を思い浮かべながら、次々に本を選びます。
こうして仕入れた本の中から、お客さんが「これ」というものを発見してくれたときに、藤井さんは仕事のやりがいを感じるといいます。
「本を見ていたらお客さんの顔が浮かぶんです。例えば、鳥好きのお客さんがいるから、この本がいいかなとか。わざわざ予約して本屋に行きたいという人は、よほど本が好きなんですよね。そういった人たちを、こちらもきちんと本屋として迎えたいんです」(藤井佳之さん)。
使い勝手では大きな書店やインターネットにおよびませんが、本棚にさまざまな発見が用意されていることがこの店の大きな魅力です。
「本のラインナップがものすごく充実しているわけではないし、希少な本がたくさんあるわけでもない。その中でも予約制の本屋に来てくれるお客さんというのは、やっぱり、本があって、その先に自分の考えや行動を変えるものがあるんじゃないのかというのを期待していますね」(藤井さん)。
苦労して得た発見は一生の宝物になるはず。本との出会いを求めるお客さんを、藤井さんはきょうも待っています。

(來源NHK)

以預約方制經營的書店的人氣秘密

 

在網絡就能輕易地購書的時代,必須預約才開店的奇妙舊書店正引起話題。

一般認為這種書店很難進去,但跟著聽到傳聞的愛書人連日造訪這書店,了解其受歡迎的原因。

 

聖經旁邊放著村上春樹的書

預約制書店的老闆是藤井佳之。

8年前在高松市商店街外圍的樓房裡開起這家叫『納塔書店』的舊書店。

有客人的話就會營業。此外,在營業時間內不用預約也可以進去。

雖然沒做什麼宣傳,但一個星期大約有45個預約。

店內有小說、繪本、專業書籍等各種各樣的書混雜擺放在一起。全部都是老闆藤井的選書。書的擺放方式會隨時改變。例如聖經旁放著村上春樹的小說還有社會學的書。

書籍的位置每天更換擺放,顧客就能接觸到自己興趣以外的書了。信賴藤井這種心思的客人成了常客經常到訪書店。

其中一位女顧客說出了這書店的魅力之處:『書看似特意放著反而能輕易伸手拿來看。書店感覺很好,讓人感受到屬於這裡的步調』。

 

在書架中找尋自己獨有的『發現』

藤井曾在出版社任職,現在不時在雜誌發表文章,自己一人購置書籍。

為了尋書來到已經廢校的小學圖書館。

在學校放了十年的書中,他一邊想著客人的表情一邊選書。

藤井說經過這樣的選書,客人在挑書時說『就是這個!』,讓他感到這工作的意義。

『看著書就會浮現客人的表情。例如,如果是愛鳥的客人,這本書怎樣等。特意預約到訪書店的人,都是非常喜歡書的人吧。作為書店老闆,我當然要好好招待他們。』(藤井佳之)

雖然書的數量比不上大型書店和網絡,但在書架中特意準備了各種等待的發現,正是這家書店最大的魅力。

『雖然書架的書不是很充實,稀有的也不是很多,但客人依然願意到訪需要預約的書店,是因為客人期待著某本會不會改變自己的想法和行動吧。

經歷一番辛苦得到的會變成寶物。想要與書本相遇的客人,藤井今天也在等著你們。

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